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五輪アジア2次予選・vsクウェート(H&A)他

この五輪代表、去年のアジア大会の試合はあまり見てなかったんですよね…。セレッソの方が忙しい時期だったからかな、ちゃんと通して見たのは準決勝、決勝くらい。だから、あとから録画ででも見返したかったな、と悔やんでいたのですが。

全体をきちんと追って見始めたのは今年キヨが呼ばれるようになってからなんですけど、それでもアジア大会の成功体験があるがゆえに、なかなか召集しづらいJでレギュラーを取ってる選手たちの組み込みが悩みどころなんだなあ、というのは直前まで合宿で呼ばれる面子が固定しなかったことを見ていてもわかった。

一つ個のレベルを上げることで、簡単にチームがランクアップするかといえばそうでもないですからね。
U-17やなでしこは、代表チームであっても時間をかけた相互理解に基づく連携と戦術、攻守に渡る意識統一の徹底で、日本人選手らしい基本技術の高さをおちついて出し、強豪相手にもしっかりと戦うことができているので、それが他を凌駕する場合というのはもちろんあるのです。
ただ、男子もU-22になってくればトップリーグで活躍し、フル代表に入っている選手も少なくなく、「強い個」の桁が違ってくるのも事実で…。その辺の兼ね合いをどうするのかが監督にとっても難しいところなんだろうなあ…と。

最終的には、二次予選レベルでは、アジア大会メンバーをベースにそれまでの合宿で機能すると確認できたJスタメンクラスの選手を組み込むだけにとどめたようで、そのやりかたは安全策ではあるかもしれませんが、まあ納得できるものなんじゃないでしょうか。海外組呼ぶ必要なんて全くないですしね。

2月の中東遠征の時に、クウェートA代表・Bチームと戦って惨敗していたため、必要以上にこわいな~と思いすぎていたのかもしれないのですが、ホームの第一戦に関しては、3-1の点差以上の実力差があるなあ、と感じました。もっと点が取れるシーンも沢山あったしね。
だからこそ失点はして欲しくなかった。実際その一点がアウェーの戦いを厳しくしたのは確かなので…。ほんと勿体なかったです。

左SBの比嘉くんは、オーストラリアとの親善試合の時は、オージーのプレスに押し込まれたのか、攻守に渡って全く精彩がなかったのですが、クウェートとの第一戦では、キヨへの一点目のアシストになったクロスを始め、特に攻撃においてはいいものを見せてくれていて、非常に良かった。
正直、Jでスタメンを取っている選手を差し置いて大学生を使う意味が全くわからないと、オージー戦を見た限りでは考えていたのですが、考えを改めました。
ただ、ここは本来なら酒井高徳くんを持ってきたら、と思うし、いずれはそうなるだろうと思うのですが…彼は直前まで怪我でチームでの連携的なものができてなかったろうと思うので、ベンチ入りすらさせなかったのはそのためなのかしら。アウェー戦で入れ替えがある可能性も考えてということなのでしょうが、結局はそうならなかったので、新潟にとってしたらいたずらに選手を抜かれただけで、酷いことですよね。
クラブでスタメン取ってる選手を持ってくる、っていうのはそういう問題も絡んでリーグ戦に影響を与えるのでやっかいです…。

セレッソからはキヨと螢、タカの三人が呼ばれ、タカがベンチ外となりました。
タカは多分今後チームが練れていくにつれて、守備の方は現在のメンバーではやっていけなくなること必至だと思いますので、そこを考えて呼んでるのかな、という気がするのですが…ただセレッソ的には一番いて欲しいときに抜かれた感がありました…(苦笑)

オージー戦からなかなかいい感じで、攻撃を作る役目を果たし始めていたキヨは、この二次予選2戦を通じてこのチームの攻撃の核になった感があります。
合宿などを通じてチーム内の連携、相互理解がある程度良くなったこともあると思うのですが、キヨはこのチームの中で自分がリーダーシップを取って引っ張っていくという気持ちでやっているなというのが、目に見える形で表現できてましたし、それが決して独りよがりなものではなく、他の選手たちにもしっかりと受け入れられているのがわかりました。

今回呼ばれている選手の中では技術的に頭一つ抜けてるのもあるんですけど、清武弘嗣という選手の特質が非常に親和的で、周りをよく見て、そこになくて、必要なものを自分が作り出す(スペースであったり、攻撃の引き金となる動きやパス出しであったり、攻守に渡っての他の選手へのサポートであったり)というものなので、ほんとこの人一人いるだけで周りの選手が非常にやりやすくなる感があるんですね。
セレッソでもそうですけれども、チーム全体の連携がこの人が入ることによって、格段に良くなる、という。
それをあくなき運動量とスタミナで90分行うわけなので…これってこの年代ではものすごく稀有な才能ではないかと私は思っているのですが。関さんも今回すんごいこの人のおかげで助かったんじゃないかな。

二列目の競争はすごく激しいので、たぶん本戦まで進めたとして、私は18人のなかに残れるのはA代表兼任か海外組だけだろうと思っているのですが、清武さんはこの能力があるので、後から他の新しい選手を入れていくことを考えても最後まで残れるかもなあ、と思っています。
その前にA代表呼ばれるんじゃないかなとも思いますけどね。W杯予選あたりで。

ただあともう一歩。自分が決めきる、というシビアさ、チャンスを決して逃さないという凄みはもっと持たないとだめですね。あれはもう技術の問題じゃないでしょ。たぶん。
後がないくらいに追い詰められたらものすごい集中力でゴールに立ち向かえるくせに、まだ余裕のある時間帯では甘さが見えたりするところが…。ほんとはそういうときこそ、決めるときかもしれないのに。
それが出来るようになったらスーパーな選手になると思うし、確実に五輪代表どころか、A代表に入れるよ。

螢さんは、途中投入で、試合を締めるという、いつも難しい役割を科せられてるなと思うのですが、ほんと関さんの信頼の証だよな…。その辺は二次予選を通じて無難にやり終えたんじゃないでしょうか。
ただあの、いま山村くんがボランチのベースとして君臨してて、彼がたぶん螢がやってるような中盤の守備を落ち着かせることが全くできないので、螢の役割が必要なんですが、ベースが山村くんでなくなればどうなんだろ…ってのはあります。

多分、最終予選までにはリーグ戦で幾たびかのチャンスはあるはずなので、そこで結果を出して、螢なればこそっていう力を示していってほしいです。
ユース時代から考えると自分の方向性をここまで(おそらくかなり意識的に)変えてきた彼だと思うので、それができるクレバーさがあるなら、出来なくはないかな、と思います。
がんばれ螢!

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PROFILE

Ray
(twitter:@rayrblu)

セレッソ大阪をのんびりまったり応援しています。
2013年。今年は節目の年になりそうな予感がします。
なんせあの子が8番をつけたんですもの。なにかが起こらない、わけがない。

元8番の眠い目のネズミくんと、イギリスでもやっぱり頑張る慎重でせっかちなコマねずみ君も引き続き全力で応援しています。

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