桜並木をてくてくと

…というより「羽田キャプテンに癒される会」だったような気がしますよ。

キンスタ前で集合とのことで、いったいどこで行うんでしょうか、と思っていたら、キンスタ内南練習場を借りておこなうことになりました。ROUのみなさんの尽力とクラブのお気遣いによる開催に感謝。

「直哉のときより人少なくないすかぁ？（にやにや）西川くんもいないしぃ～」
とのっけからやや拗ねぎみに入る羽田さん。

冒頭スピーチおよび質問コーナーの中で、今回の移籍の背景について伝えてくれたのは、

• セレッソにいる４年間について。最初来た時…都並監督時ね…は「ぬるいチームだなあ…」と呆れ気味に思ってて、最初は一年で鹿島に帰るつもりだったけど、考えてもう一年いることにして、さらに完全移籍することになった。
• J1昇格決めた去年と今年はほんとによくまとまったいいチームになってたと思う。羽田さん的にもやりがいあったし、ACL出場も決めることができて、嬉しかった。
• もともとシーズン終わった時点でも移籍する気は全くなかった。クルピのやり方、起用法ってのは、４年やってて大体わかってたし…（ということはそれなりに納得して、その中でやっていく、っていうことは割り切っていたみたい。）
• シーズン終了後、契約更改の席で、来期構想などの話しを聞く中で、自分は必要とされていないな、と強く感じ、移籍を考えた。そんな中神戸からオファーがあって、話をして、神戸の方が自分を必要としてくれていると思ったので、移籍を決意した。

クラブ広報の方もその場におられたし、彼の性格上もあり、すべてぶっちゃけ、ではないですが、ニュアンスとしてはそういう感じ。
その「自分は必要とされてない」という思いは相当強かったようで、もうそこで羽田さん的には「移籍しかないな」くらいの感じだったようです。

この人はほんとに鋭いし、シビアだし、いろいろの事柄の本質見抜く力のある人だと思うから、判断早いよ。
自然に、特になにもしてないんですけどね、っていいながら、締めるところは締めて、キャプテンやれるんだから、それはそれなりの力が要るのです。

それでも、自分が三十半ばとかだったら、残る選択をしたと思うけど、まだ２９だし、試合に出てまだまだやれると思うから…と。

神戸でも、スタメンを勝ち取るには競争を勝ち抜かなくてはならないのは、判ったうえで、その決断をしたわけで、ブログでも書いておられたように、セレッソにいてはその競争のためのスタートラインにも立たせてもらえないと思ったということで、大体更改の席で言われたことの想像はつくか、と思います。

私はファンとしては、今までだって、平等な競争なんてさせてもらえてないんじゃないの？、って思って、しばしば憤ってたんですけどね。体のいい便利屋扱いしてんじゃねーよと。

…でもそういう起用をする監督と共に仕事をするってことは、割り切ってやっていく気でいたんだなと、それは羽田さん自身がクルピの監督力に対して一定の評価をしていたのかなというのと、あとやっぱりセレッソというチームに対しての思い入れっていうのがすごくあって、自分がこのチームを強くしたいという気持ちを相当持っててくれてたんじゃないか、と思った。（※この辺は、私の推察です）

特に後者のセレッソに対する思い入れについては、本当に今回の席では、真顔で、しっかりと語ってくれたと思います。

あの、そういうこと、あんまり真顔で語るひとじゃないじゃないですか。だからほんとにねえ。あーもう、です。

本当にね。

彼に移籍という決断をせざるを得ないところに追い込んだことが、セレッソというクラブが今後泣きを見る一因にならないことを心底願いますよ。
私は個人的には、羽田さんの力は、来年ACLなんて新しい舞台に挑戦するセレッソには、特に必要だっただろうに、と思ってますが、そんな私が馬鹿だったと思えるくらいになってくれ。頼むから。
移籍せざるを得なかった彼のためにもね。


…まあまあ、そんなこんなはそれぐらいで。


送別会自体は、送られる彼の人柄を反映して、変な悲壮感もなく、穏やかに楽しい、いい会でした。
（ダンマク貼らせていただいたり、なんだかでしゃばりまくりで大変失礼しました…）

質疑応答ひととおり終わったあと、並んでひとりひとりサイン写真等お願いする時間を設けられていたのですが、その際に、お邪魔じゃなければ後ろに貼ってるそのダンマクをもらってほしいんですが、とかねて考えていたことを言った。
ハネさんは、幕の端をちらっとつまんで品定めするようにぴらぴらしながら

「えー、もらわないと、いらないしもう捨てちゃうって感じなんですかぁ？（にやにや）」

うえーどS番長来た！（笑）
「一応３年くらいずっと貼ってたものなので、記念て感じで」というと、もらっていただけることになりましたが。
まったくこのひとは！

最後、一通り会が終わって、幕をはずしたあとにお渡ししたんですが、

私「あの、またセレッソに戻ってくるようなときがあったら…」
羽「あーそのときは返します（笑）」
私「いえいえ、また新しく作りますから！（笑）」
羽「あ、神戸のも作ってくれるんですかぁ？（笑）」

またどSさまー…と思いながら、今度はうまく返せず、笑うしかなかった。

作れるものなら作りたいですよ。マジでー。
悲しいかな、サポーターは移籍できないんすよ。女房は変えれても…ってやつです。女房いないけど。
うちの試合がかぶってないときなら、応援にだっていけるだろうし、実際行くとも思うけど、そんなのきっと何日もない。それじゃあ足らんでしょ？
それよりも、たぶん、神戸では、神戸のサポーターが、ちゃんと羽田さんの幕を作る。
神戸サポに、そういう風に心底羽田を応援したい気にさせて見せてくださいよ。


と、まあ、そんなようなふうに…ちょっと心弱りぎみではあっても…いつもながらのハネさんでした。


あ、そういえば、長居スタでお仕事を終えたスーツ姿の龍くんが、突如やってきて、ハネさんに挨拶して、ファンが寄せ書きして羽さんに贈るためのTシャツに寄せ書きして去っていきました。
たまたま龍くんが来たときに隣で寄せ書きしてた連れによると、
「ハネさん大好き！（ハートマーク）永井龍29」としたためていたそうな。

ハネクリニックはどうか神戸のオフィシャルサイトで続けてほしいと思います。
神戸は和田さんが続投するようですが、あのひとはベテラン選手の使い方をよくわかっているように、終盤戦を見ていて感じたので、どうか、上手く活かされてほしいです。
あと、嘉人がリーダーシップ取っているようでは心もとないとやはり思うので、軽く捻ってやってほしいです。
基本嘉人は今でもやんちゃな弟分である方が、心置きなく活躍できるように思うので…。


あーもー、わけわかんね。
やっぱハネさんはかっこいーわ。やっぱ大好きだ。龍ちゃんにも負けないぜ！

おわり。




追記）モリシはハネさんの移籍をどう思っているのかなあ…とふと思った。彼はものすごくハネさんを信頼していたから。